ちょっと寄り道で巨椋干拓地へ、パート③

キツツキの仲間でありながら木をつつかない鳥、アリスイ。

名前の通りアリが大好物。舌の長さは10㎝あり、体の大きさ(17㎝くらい)との比較では最長でギネスにも登録されている。その舌でアリをスイ取る。

茶色っぽい地味な鳥なので、地表や枯れ木に同化してなかなか見つけにくい。

数年前、毎年繁殖のために来ている平城京跡にアリスイを探しに行った。見かけた二人連れのウォッチャーにアリスイについて尋ねたが、芦からピョンと出てきてもすぐに隠れるので写真には撮れない、と言っていた。

それでも通って3度目に何人かが芦原に向けバズーカを構えているのを見た。聞くとアリスイ。ようやく撮ることができた。

平城京跡のアリスイ

そして月日は流れ、いつものように干拓地をぶらぶらしていたら、葉の落ちた低木に何かが止まった。何とアリスイ。

驚きのあまりその時はカメラを構えることを忘れていた。湿地も無い場所なのでアリスイの存在など頭の片隅にもなかった。

数日後あらためて行ってみた。着いた時は何の気配もなかったが、周辺を回って戻ってきたら木の枝に止まっていた。たった一羽だけの越冬だ。

干拓地のアリスイ

各種の干拓地の野鳥情報でもアリスイについての記事はどこにもない。ウォッチャーは一人もいない。当分私一人で楽しみたい。

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