ある夏のこと。いつもの林道へウォークバーディングに出かけた。
尾根が始まる辺りに車を止め、往復90分ほどの道を歩く。一往復して車に戻りイスを出し昼食。夏でも日陰なら快適だ。
この日はホトトギスが何ヶ所かで鳴いていた。ヒノキのような葉が茂っている枝に止まるので見付けにくい。いまだ鮮明な写真がない。
この林道、私のような常連が何人かいて、すれ違うと一言二言交わしながら軽く挨拶をする。
その中の一人Aさんは私が昼食休憩をしている頃通りかかる。一定の所からUターンをして戻る、おおよそ30分程度の歩きだ。
その日もおにぎりを頬張っていると姿が見えた。いつもなら通過後15分か20分後にまた会うことになる。
とその時ホトトギスが鳴きながら飛んできてすぐ近くの枯れ木に止まった。ちょうど私の位置からは見えない場所。
そっと近づき木々の間から見ると、いました。お腹の縞模様がよく見える絶好のシチュエーションです。
カメラを構え焦点が合うのを待ちます。2~3秒です。スーと焦点が合ってきます。
気持ちを静めながらシャッターのボタンに指を置いた時、その声が聞こえた。“こんちは!!”
去っていくホトトギスを呆然と見送りながら、悪魔の声の主には引きつった顔でいつもと変わらない挨拶をしていた。
通り過ぎてからわずか数分。今まで一度もなかったAさんの行動。何故だ???
それ以降、挨拶を交わしながら、心の中では“ホトトギス妨害おじさん”と呼んでいる。
ということで今回は画像はありません。
